カルチャー

ミャンマー文化は、仏教とモン族の影響を強く受けています。

ミャンマー人と仏教

バガンの人々は、仏教の教えを中心に生活しています。敬虔に仏教の安息日を遵守するだけではなく、人々は僧侶やお年寄りを敬い、仏教暦に則った吉日に重要な行事を行ったりと、古くから続く伝統を今も守っています。
人々は僧侶たちを敬い支えることで、自らの魂の救済へ一歩近づくと信じています。
仏教が理解できる年齢に達した男の子達は得度式と呼ばれる仏教の式典に参加し、髪を剃髪してサフロン色の袈裟に身を纏い、僧侶として克己心を養って喜捨を施されるなど、親元を離れて僧院で一週間ほど学びます。人々は、僧侶たちを支えることで得を積み、魂が救済されると信じています。
パゴダ内は神聖な場所とされ、裸足でしか入れませんので、ご注意ください。

衣と住の文化

バガンの人々は、質素な装いをしています。男性も女性もほとんどが、伝統的なスタイルである巻きスカートのような「ロンジー」を履いています。その多くは薄手の綿で織られていますが、特別な時にはシルクが使われます。
ミャンマーでは男性も女性も「タナカ」と呼ばれる木のパウダーを顔に塗っている姿を見かけます。特に女性にとっては、化粧の役割を果たすと同時に、強い日差しから肌を守る効果があります。
バガン平原の暑く乾燥した気候のため、家屋の多くは、木や竹、藁などで作られています。

食文化

ミャンマーの食文化は、その土地独自の料理の他、インド、中国、タイの影響を受けており、穏やかなスパイシーさが特徴です。ミャンマー料理で最も有名なのは、「モヒンガ」と呼ばれる濃厚な魚のスープと米麺を使った食べ物です。
ミャンマーの人々は古くから指を使って食事をする習慣がありますが、今では都市部を中心に、スプーンやフォーク、箸を使う習慣が広まりつつあります。
ミャンマー人の主食は白米ですが、ナンのようなインド風のパンも食べられています。